雑種の素晴らしき日々   ~村の猫部の村民日記~

主に猫の、保護活動と里親募集を個人で行っています。全員が元保護猫であるうちの猫ずの日常もたまにご紹介します。

2008-01-01から1年間の記事一覧

仔猫

先日、危なく仔猫を2匹拾うところでした。生後1か月くらいのトラ模様が主体の猫2匹で、実家を縄張りとする野良猫が生んだものです。仔猫出現の噂を聞いていたので偵察に行くと、農家にありがちなごちゃごちゃモノが置いてあるところで、親子で寛いでまし…

急逝

ゆうべからプラムの調子が悪く、今日は朝イチで病院へ連れて行こうと思い、しかし調子がよくなったのと忙しかったのとで、病院へは行けませんでした。が、行っても無駄だった。かかりつけの病院の先生が、ゆうべ急逝していたのです。今年は私にとって、ひと…

写真

先日出張で仙台に行き、現地で一人暮らしをしていた頃にモモがかかっていた病院の近くを通りかかり、あいさつに寄ってきました。先生も奥さんも私とモモを覚えてくれてました。今どき雑種を大事にしている女はあまりいないからでしょうか。話すうちにまたポ…

外国

またしばらくカナダに行ってました。今回は仕事と旅行の両方を兼ねて。帰国後も飛び石で国内の出張が続いているので、写真の整理などする時間もなく、とりあえずワシを一羽。 あんずは森の奥のペットホテル付き病院で留守番してました。迎えに行くと甘えてき…

実家2

実家に泊まった最初の晩、プラムは、いつもは私とあんずの上に乗っかって寝るのに、布団の中に入ってきました。慣れない環境で不安になったのか、頭から潜り込んで安心したようです。左にあんず、右にプラム、2匹の小さい猫にはさまれていびつな川の字。あ…

実家1

夏休みに実家デビューを果たしたプラムは、どうしても比較される新しい嫁の猫のミャアが顔も性格もかわいくないことも手伝い、評判は上々でした。あんずほどではないものの、また連れてきてねと言われるほどの人気は博しました。まずは一安心。ミャアは野良…

秋期

本日は村の山で初冠雪、予想最高気温12度。寒いです。 5日前には上着無しのノースリーブの夏物ワンピースを着ていました。朝晩こそ既に冷えてましたが、短かった夏の代わり?に、インディアン・サマーを謳歌してたのに。当然、もう暖房も布団乾燥機も使って…

白熊

ドイツの有名なシロクマ、クヌートを育てたおじさんが、44歳の若さで亡くなったそうです。うう、クヌートかわいそう。もうずいぶん前から有名だったような気がするこのクマ、まだたった1歳なんだそうです。シロクマはでかい動物だから、たぶん犬や猫とは違…

接骨

毎日のようにほねつぎ屋に通い、マッサージだのストレッチだのハリだのお灸だのの治療を受けています。確かに受けるとよくなるんですが、腰痛はいまや首から肩、背中、お尻と背面全体に広がり、頭痛まで引き起こしています。こってはいても触られるだけでく…

重陽

今日は重陽、縁起のいい日。そしてモモの誕生日です。 うちは誕生日のお祝いとかそういうものはやりませんが、誕生日はやっぱり誕生日というだけでいいものです。モモ、れーちゃんとこに生まれてきてくれてありがとう!

カモ3

カモといえば実家の田んぼにも、野良ガモが棲み着いています。 そいつらの事情が今回保護したカルガモと違うのは、カルガモではないという点です。カルガモ農法はその名前のとおり、カルガモを使う農法で、カルガモでないカモは使われません。カルガモは稲を…

カモ2

今朝の4時頃になって、カモは玄関とそこをあがったあたりを徘徊し始めました。歩けるということはたいした怪我ではないようだ、と安心したものの、新聞紙をガサガサいわせる音が安眠妨害だし、猫たちは寝室と玄関スペースを仕切るドアの前で警戒態勢に入っ…

カモ1

私はモモっぽい動物を探し始めて以来、車で走行中には常に道ばたの動物に注意を払っています。 そのおかげであんずをゲットしたわけですが、今回はカモに遭遇してしまいました。カルガモです。道の真ん中にうずくまっていました。放置しておけばそのうちそこ…

同調

プラムは赤ちゃんでオスなので、本来の猫らしく元気な猫です。おとなしすぎるあんずは、プラムがうちに来てひと月半の頃からすでに勝てません。ゆうべはあんずの背中についにかみついたので、こっぴどく叱って部屋から締め出しました。心を痛めながらも鬼に…

次回

先日また廊下でおじさんに、「次の犬は飼わないんですか」と訊かれました。飼うと思います。いつかね。 けど、奥さんが死んだ人にいきなり「再婚しないんですか」とは訊かんだろう。子どもを亡くした人に「次の子どもは作らないんですか」とは訊かんでしょ。…

腰痛

ぎっくり腰になりました。日曜日に庭の草取りを始めて、ほんの数分で……ぐきって音が聞こえたかと思った。まあたぶん軽い部類で、這って家の中に戻った後、しばらくして立てるようにはなったのですが、月曜日に近所の接骨院に行くまで、直立歩行はできない状…

あんず誕生物語・改訂版2

あんずはちょっとショックを受けて、心配になりました。ひとそろい毛皮を着て鏡を見てみると、耳がピンとしてしっぽの先の白くない猫の姿は、どう見ても猫です。一生懸命考えて選んだのに、モモに似ていないように思えます。オイラはウサギだからやっぱりバ…

あんず誕生物語・改訂版1

最近する、金のかからない想像。あんずが生まれて来た経緯についてです。 昔むかし、モモとれーちゃんが貧乏な、でも平穏な生活を楽しんでいた頃のことでした。 ここは動物が生まれる前に、毛皮とか靴下とかしっぽとか耳とかヒゲとかを選ぶ広場です。管理人…

5強

また地震がありました。 今回は幸いうちにいたときで、心配した叔母から電話があったり大家さんがようすを見に来たりしてくれましたが、揺れそのものは確かに大きかったものの、我が家では被害はありませんでした。非常事態にはすぐにモモを思い出します。き…

日々

モモに関して、この日記を始めたときに書きたかったことはだいたい書きました。当時はまさか書いている途中でモモがいなくなるとは思ってもいませんでした。 細かいエピソードはいくらでもありますが、雑多な話になるので、ひとまず、モモの大変だった時代の…

捨猫

あんずを見ていると、この猫は、お母さんと別れてひとりぼっちで寂しくなって、ガリガリにやせて痛くてつらい思いをして、本当はうさぎだったのに猫のふりをしてまで、私に拾われるための白黒の毛皮をかぶって、モモよりかなり控えめだけど同じ斑点柄までつ…

子孫

モモには子孫がふたり、生き残っています。どん兵衛とアールです。 モモの遺骨を抱えて村に帰って来るとき、モモと同じ柄だったどん兵衛に会いに、嫁入り先に寄ってきました。当時は実家住まいで主導権は私になく、他にどうしようもなかったのですが、この犬…

地震

地震があったとき、私はどうぶつを置いて夜遊びしており、翌朝交通手段を失って帰れなくなりました。大家さんや同僚や学生たちにつながらない電話をかけ、遠回しな、でも精一杯の手配をして自宅に特に被害はないということが判明すると、あとはじりじりと時…

昔日

ここ数日、仕事の用事で、古巣の学校何箇所かに電話をしました。 ちょっと知り合いだった人、ちょっと一緒に仕事をした人、誰もかれもに、 「わー久しぶり! モモちゃんは元気?」 とあいさつされ、本当にあちこち連れて歩いて本当に誰彼かまわずモモの話を…

激励

モモが脚を切ったとき、私が職場で儀礼上直接それを告げたのは、いつも仕事を支えてくれていた事務のSさんと、あんずに効かないまたたびをおみやげとしてくれる同僚のおじさんでした。しかしすぐに散歩姿を掃除のおばさんに見つかり、警備員さんに見つかり…

薬剤

少し話を戻して、モモが最後に受けた治療について書いてみます。治療を選択する際に忘れられがちなのは、伝染病でもないかぎり、治療しないという選択肢もあるのだということです。 今回私は、頭では効果はないだろうとわかっていても、まったく何もしないと…

犬塚

実家には農家にふさわしく、父しか場所を知らない犬塚があります。クリが亡くなったその夜、父はクリを塚へ運んだのですが、私の部屋から運び出されてトラックに乗せられるとき、死んだクリの口から滝のように血が流れ落ちました。それは病的な獣の臭いを放…

安楽

クリが亡くなって以来、ずっと私の心を悩ませている問題がありました。安楽死です。クリがかかっていた病院の先生は、安楽死を容認しない人でした。「動物は死にたいと思っていないから」というのが、その理由です。 しかしもしも動物が、自分はもう助からな…

最期

私がもっとも恐れていたのは、モモの最期に私がそばにいないことでした。モモの母親のクリは実家の犬でしたが、看取ったのは私でした。 亡くなる一週間ほど前から食欲が顕著に落ち、散歩にも行きたがらず、体に触られるのも嫌がるようになりました。亡くなっ…

負目

モモは村に越して来て以来、常に家人のいた実家や大家さんのいた貸家での生活とは違ってひとりで過ごす時間が長くなり、いつも何かたりなさそうでした。大家さんにあげてきたほうがモモは幸せだったのではないかと思ったこともあったほどでした。胃液にやら…