仔猫
先日、危なく仔猫を2匹拾うところでした。
生後1か月くらいのトラ模様が主体の猫2匹で、実家を縄張りとする野良猫が生んだものです。仔猫出現の噂を聞いていたので偵察に行くと、農家にありがちなごちゃごちゃモノが置いてあるところで、親子で寛いでました。
子どもは何でもかわいいもんです。ついつい2度3度と見に行くうちに、親猫が警戒してどこかへ行ってしまいました。
親が帰ってこないので、ニャーニャー哭いて母をたずねて三千里の旅に出た子どもたち。私の顔を見て、「にんげんぽいけどこいつがお母さんかもしれない」というまなざしで、自分たちの窮状を訴えてきます。
私は折しも出張の帰り、村に戻って来るまさにそのときで、もう出発しないといけない時間だったので、即断を迫られました。親が帰ってこないことを見込んで誘拐というか拾おうかと思ったのですが、まさかいくらなんでもちょっと見に行ったくらいで子猫を捨てる親もいないだろう、という希望的観測にすがることにし、子猫はその場に置いて後ろ髪をひかれる気分で帰ってきました。
帰りの高速では、関係ありませんが、道路を横断しようと飛び出したネズミも目撃しました。私の車のタイヤの間を無事すり抜けた、ということにしてあります。
歳を取るにつれ、ますます動物への共感性ばかりが高まっていき、そのうちにんげんとして暮らしていけなくなる日も近いんではないかと、自分のことを心配しています。