雑種の素晴らしき日々   ~村の猫部の村民日記~

主に猫の、保護活動と里親募集を個人で行っています。全員が元保護猫であるうちの猫ずの日常もたまにご紹介します。

安楽

クリが亡くなって以来、ずっと私の心を悩ませている問題がありました。安楽死です。

クリがかかっていた病院の先生は、安楽死を容認しない人でした。「動物は死にたいと思っていないから」というのが、その理由です。
しかしもしも動物が、自分はもう助からないし楽になれる方法がある、ということを知っていたら、そうしてほしいと思うのではないでしょうか。いたずらに苦しみを長引かせるよりも、ましな方法があるはずです。

とはいえ悩んだのは、その先生の言うことにも一理ある、と思ったからです。苦しくても命の限りを尽くして生きるのが動物なら、そうしてやるべきではないかとも思えます。

モモは骨折してからの3か月、痛い思いや怖い思いばかりして、エサもあまり食べず散歩も短くなりました。平穏な時間もあったけれど、概してつらい時期だったと言えるでしょう。
だったら骨折した段階で楽にしてやったほうがよかったのか? そうは思えません。

幸か不幸か、物理的にも時間的にも、私には選択の余地はありませんでした。8年悩んできた安楽死問題には、答えはまだ出ていません。
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