雑種の素晴らしき日々   ~村の猫部の村民日記~

主に猫の、保護活動と里親募集を個人で行っています。全員が元保護猫であるうちの猫ずの日常もたまにご紹介します。

激励

モモが脚を切ったとき、私が職場で儀礼上直接それを告げたのは、いつも仕事を支えてくれていた事務のSさんと、あんずに効かないまたたびをおみやげとしてくれる同僚のおじさんでした。しかしすぐに散歩姿を掃除のおばさんに見つかり、警備員さんに見つかり、噂は静かにあっという間に広まり、職場で普段あまり話さないような人にも、たくさん気の毒がられました。

そのうちのひとりに、
「犬はもともと三本脚なんだから、大丈夫ですよ」
と、ゴトクとなんとかの昔話を持ち出して言われました。励まそうとしてくれたのかもしれませんが、これはやっぱり、思いやりのない言葉だとしか受け取れませんでした。犬をこれほど大事に思う気持ちを万人に理解してもらおうとは思わないので、まあそういう人もいるだろう、というのはわかりますが、だったら何も言ってくれなくていいのに。

最近はワンちゃんどうですか、と誰にも言われなくなったので、同じように伝わっていったんだろうと思います。仔猫を見に来た人に思い出したように、もう犬は飼わないの、と言われたのがつらかったです。


脚を切ったと聞いて泣いてくれた今の大家さん、昔の学校の校長先生。かわいそうでそのことばっかり考えちゃうわ、と言ってくれた同僚のアメリカ人、私のぶんまで抱いてあげて、と言ってくれたカナダの友人たち。モモちゃんにあげて、とジャーキーを差し入れてくれた掃除のおばさん。その後どうですか、とちょっとでも気にしてくれたバイトの学生。黙ってモモ日記を読んでくれていた友だち。気丈にね、と遠慮がちな励ましをくれた先生。ありがとうございました。
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