2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧
あんずを見ていると、この猫は、お母さんと別れてひとりぼっちで寂しくなって、ガリガリにやせて痛くてつらい思いをして、本当はうさぎだったのに猫のふりをしてまで、私に拾われるための白黒の毛皮をかぶって、モモよりかなり控えめだけど同じ斑点柄までつ…
モモには子孫がふたり、生き残っています。どん兵衛とアールです。 モモの遺骨を抱えて村に帰って来るとき、モモと同じ柄だったどん兵衛に会いに、嫁入り先に寄ってきました。当時は実家住まいで主導権は私になく、他にどうしようもなかったのですが、この犬…
地震があったとき、私はどうぶつを置いて夜遊びしており、翌朝交通手段を失って帰れなくなりました。大家さんや同僚や学生たちにつながらない電話をかけ、遠回しな、でも精一杯の手配をして自宅に特に被害はないということが判明すると、あとはじりじりと時…
ここ数日、仕事の用事で、古巣の学校何箇所かに電話をしました。 ちょっと知り合いだった人、ちょっと一緒に仕事をした人、誰もかれもに、 「わー久しぶり! モモちゃんは元気?」 とあいさつされ、本当にあちこち連れて歩いて本当に誰彼かまわずモモの話を…
モモが脚を切ったとき、私が職場で儀礼上直接それを告げたのは、いつも仕事を支えてくれていた事務のSさんと、あんずに効かないまたたびをおみやげとしてくれる同僚のおじさんでした。しかしすぐに散歩姿を掃除のおばさんに見つかり、警備員さんに見つかり…
少し話を戻して、モモが最後に受けた治療について書いてみます。治療を選択する際に忘れられがちなのは、伝染病でもないかぎり、治療しないという選択肢もあるのだということです。 今回私は、頭では効果はないだろうとわかっていても、まったく何もしないと…
実家には農家にふさわしく、父しか場所を知らない犬塚があります。クリが亡くなったその夜、父はクリを塚へ運んだのですが、私の部屋から運び出されてトラックに乗せられるとき、死んだクリの口から滝のように血が流れ落ちました。それは病的な獣の臭いを放…