雑種の素晴らしき日々   ~村の猫部の村民日記~

主に猫の、保護活動と里親募集を個人で行っています。全員が元保護猫であるうちの猫ずの日常もたまにご紹介します。

次回

先日また廊下でおじさんに、「次の犬は飼わないんですか」と訊かれました。

飼うと思います。いつかね。
けど、奥さんが死んだ人にいきなり「再婚しないんですか」とは訊かんだろう。子どもを亡くした人に「次の子どもは作らないんですか」とは訊かんでしょ。友だちがいなくなっても、人間なら「次の友だちは作らないんですか」とは訊かないでしょう。実際作るだろうけど。

たいして気にしてないからそう言えるんだろうに、たいして気にしてないならなんでそんなこと訊くの、と思いつつ、今はまだ、と答えたところ、続けて「ああ、相当ショックだったんですね」と言われました。
そう、相当ショックなんです。でもたかが犬のことだから、わからんならほっといて。

あんまり泣くと成仏できないとか、いつかまた巡り会えるからとか、そういうのも嬉しくない。泣くなと言われても無理だし。巡り会えそうな気がしないでもないけど,人に言われるとそれはモモとは違うと思っちゃうし。

ああ、我ながらなんて了見の狭い。言ってくれる人の気持ちがわからないわけでもないだけに、このままだと心がいっそうねじ曲がってしまいそうで、カウンセリングに行きました。職場内の……正確に言うと、カウンセリング担当でもある、モモの6日後に飼い犬を亡くしたというおじいさんのところへ、いちごミルクを持っておしゃべりに行きました。

おじいさんはもう犬は飼わないそうです。私はまだ、別の犬とも新しく仲よくなるだけの人生はたぶんたっぷり残ってるので、その点は恵まれてるかなと思います。
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