ギンコのこどもたち
ギンコの赤ちゃんは3にんでしたが、我が家史上はじめて「おかあさん付き」の子猫だったため、子育てはギンコがやってくれて超絶ラクでした。
唯一の問題は、ギンコがシャーシャー猫だったため、子猫も離乳より早くシャーシャー言い始めてしまったことです。
こういうときにはお母さんから離してしまうのがセオリーなのですが、うちにはほかに面倒を見るべき猫ずやさつき&めいがいて手一杯だったこともあり、完全には離さずに少しずつにんげんに馴れさせていく、という方法をとりました。
そこへ朗報が。
柴犬とインコと暮らしている知人が興味を持ったのです。
猫との暮らしに憧れていたそうで、わたしから、「赤ちゃんのうち=生後8周目まで、から鳥と一緒に暮らせば、捕食したりしない、仲良くなれる」と入れ知恵(??)し、興味がありながらも迷っていたそのお宅に、猫を強力にお勧めしました。
そして生後3週間くらいから毎日、赤ちゃん3にんをギンコママ同伴でホームステイに通わせたのです。2か月のあいだ。朝連れていって夕方連れ帰る、という日々でした。
ちょっと大きくなって離乳が始まると、赤ちゃんズだけ。
大変だったけど、鳥はびびってたけど、さいわい赤ちゃんたちのほうは鳥に馴染んで、飛びかかって捕まえたりすることなく、またにんげんに対してもシャーシャー言わなくなっていきます。
3にんきょうだいのうち、おにいちゃんとおねえちゃんのきょうだいが、そろってその鳥のお宅にもらわれていきました。
3にんめのからだの小さかった弟は、それからひと月ほどして職場の同僚にもらわれていきました。
半年くらい年上の、キジ白の別のおにいちゃん猫のいるおうちです。小さかった弟くんは、鼻風邪がずっと治らなかったのですが、里親さんの熱心な通院により無事完治。その後は巨大なデブ猫になりました。
こどもたちはみんな、いまでもたまに消息を聞きますが、まるまるとして元気です。