きなこさんのおなか
昨日、大変ショックなことがありました。
こちら、うちのきなこ嬢です。
きなこは仔猫のときに団体から預かって育てた猫です。今年で10歳になりました。
黒猫のくるみと双子です。小さいときからびじんで、ふたりそろって少々神経質で、くわえてきなこはおなかが弱いところがありました。
ふたり一緒に一度もらわれていったのですが、その里親さんのお宅もにんげんのみなさんが少々神経質というか微妙に難しい年齢のお子さんたちがいて、合わなかったというかうまくいかなかったというか、とにかく出戻ってきたのでした。
まだ仔猫の譲渡経験が少なかったわたしは、出戻ってきたことで情が移ってしまい、そのままうちにいていいよ、と自分が里親になったのです。
おなかが弱かったため、「おなかののじマッサージ」が好きなきなこ。
これを始めると超ご機嫌で、「るるるるる〜」と喉を鳴らしながらひっくり返ります。
きなこは去年のはじめ、ひどい口内炎にかかってごはんが食べられなくなり、3か月ほど週2ペースで通院して、なんとか回復しました。
今年の春にまた同じ症状を発症し、今回は半年ほども通ってなんとか回復したのですが。
わずか数週間ほどでまた食べなくなったためようすを見たところ、背骨がゴリゴリいうほどやせている。そのくせおなかがまるまるとしている。
通院するだけでキャリーのなかでおしっことウンコをもらしてしまうほど神経質なため、滅多なことでは病院には連れて行きたくないものの、今回はめったなことに該当する状態です。
診てもらったら、FIP(猫伝染性腹膜炎)の症状ではないかということです。
FIPは伝染性という名前がついていますが、感染が簡単に広がる病気ではありません。多頭飼いで顕著に発症するためこの名前がついたそうですが、現在ではストレスが発症の引き金になるのではないかと考えられているそうです。
きなことくるみの双子は、我が家の現在の猫ずの中では、プラムに次ぐ古株です。
彼女たちがきた頃はうちもまだ猫が少なかったので、かなりいろいろな検査をしました。そのときにFIPのケがあることはわかっていたので、ストレスには気をつけていたつもりです。
でも七草きょうだいが生後半年をすぎて暴れっぷりが拡大し、きなこは飯場ケージのいちばん上に引きこもって出てこないことが、ここ数日顕著でした。
いつかこんな日が来るのではと思ってはいた、FIP。
ノワールくんが亡くなる少し前、延び延びになっていた引っ越しについて、それでも新居に連れていけないひとがいるとは思っていなかった。むしろいまいる仔猫たちを全員連れて行くことになるのか、となかなかもらわれていかないことに焦るばかりでした。
短期間でのきなこの変化に、ゆうべは、このひとを連れていけなくなったらどうしよう、と絶望的な気分になり、泣きました。
まだ症状としてはひどくない初期の状態、ということなので、とにかく朝晩 彼女の大好きな「おなかののじマッサージ」をして、ゴロゴロいってもらって、ストレスを減らしてもらおうと思います。