猫を保護することについて
まずはこちらの黒猫をごらんください。
かわいい。つぶあん?
いいえ、もっと若かったときのジョジョです。うちの猫です、里親募集してません。先日推定5歳になりました。
うちに来たばかりの頃。
またテーマカラーと首輪の色が決まっていなかった。
ジョジョは2015年の真夏、推定10か月の大きさで、炎天下のアスファルトの上で「誰でもいいから助けて」と泣いているところを、道路工事中のおっさんずに無視され、通りがかった人に助けてもらいました。
その方から共通の知人を通じてわたしのところへ運ばれてきたものです。
当初保護した方は、我々の地元で有名な保護団体に連絡をして、うちでは面倒を見られないから引き取ってくれ、と依頼したそうです。そして断られた、と大変怒ってました。
一般の方々は、保護団体に属して活動している人間が一般の方々と同じ普通の人間であり、特別に予算や時間をわけてもらっているわけではない、ということがわからないようです。
にんげんのこどもが生まれるからとか、介護の必要な親がいるからとか、個人の事情はいろいろあります。同じことは団体のボランティアにも当てはまります。
助けたかったら自分が助けなければならない。みんなそう思うからボランティアをしているのです。
ときには「そちらが引き取ってくれないなら保健所に連れていく」と脅しをかけられることもあります。けっこう普通にあります。
ジョジョを拾った方には団体側の事情はそのようにもっと丁寧に説明し、ご本人は「家庭の事情で」面倒を見られないというので、わたしが無言でお引き受けしました。
わたしは譲渡会参加以外の活動はほとんど個人でやっていたので(現在は完全に個人+同じく個人で活動している友人との二人三脚です)、ジョジョも個人で引き受けました。
でもジョジョを拾った方もそれをわたしに連絡してきた知人も、わたしのように保護活動をしているにんげんについては、少なくとも当時(4年前)は、「一般のにんげんとは違う、連絡すればなんとかしてくれる、わたしたちは善意の一般人だからムリ」だと思っていたようです。
ジョジョは保護時のコンディションが大変悪かったためか、男の子にしては小柄で、声が出ません。
その後、譲渡会にも参加しましたが、譲渡には至りませんでした。
保護からしばらくたっての譲渡会。ケージからしっぽ はみ出し
この日はお断り率も高かったです。過去の猫ズ3にん全員脱走+交通事
譲渡会がつらくて参加するのがいやになり、ジョジョはうちの猫となりました。
小梅ともなかよしです。
ジョジョはあかちゃんの面倒も見てくれます。
他の猫ズと違って、手を出したりせず、ただそばにいるだけ。
去年は4歳の誕生日を前に腎不全クラスの体調不良となり、自宅で点滴を打って命をつなぎました。正直ダメかと思った。
今はすっかり元気です。
我が家にも1週間ほど前に生後1か月ほどのごまあん(仮名)がやってきました。
夏の名残の中で生まれたのでしょう。そういう子猫を拾ったというはなしは、ついったにもたくさん流れてきます。
今日も、誰かにもらわれていかないと保健所に行くしかないそうです、というツイートをみました。
にんげんにいろいろな人がいるのはわかっていますが、それを曲がりなりにも公共の場でつぶやいて平気な人がまだいる、というのが、驚きであり、他人のこと(=「そうです」)だから平気で言えるのかなと思ったり、猫だから(=にんげんじゃないから?)平気なのかなと思ったり、さらにはわたしは性格が悪いので、遠回しに脅してんのか、と思ったり。
とりあえず目の前にいる猫たちを、今日も しあわせにしようと誓います。