自責
モモが死んだのは本当に私のせいではなかったのか、獣医にしつこく確認して推測でもいいから何かを言ってもらわないことにはもうどうにもならん、と思い詰め、ゆうべというか明け方、風呂に入っていました。
風呂の隣にある車庫の中から、ニー、ニーという哭き声が聞こえる。
あがってようすを見に行くと、いつも野良猫の午睡場になっているタイヤ置き場のブルーシートにくるまるように、仔猫が落ちていました。
北国の夜はまだ冷えるし、うちのテリトリー内での話なので、とりあえず拾って戻り、牛乳なんぞをやってオシッコをさせてみました。
仔猫は、モモが亡くなったばかりだとか、私が落ち込んでいるとか、ましてや私がもしかしたら猫アレルギーかもしれない(わかったどころでどうもできないので検査してない)ということはまったく関係なく、顔がかゆくなってきた私の手の中で身をよじって大声を上げて、無遠慮に存在を誇示してきます。
今日だけは妙に重く感じるあんずは非常に機嫌が悪く、主食の大好物きゅうりも食いつきが悪く、侵入者になんか怒っています。
今朝になって仔猫を病院に連れていき、ムシや病気がないことを確認して、ミルクと哺乳瓶を買ってきました。
血管肉腫の場合、断脚後に死亡するのは早くて4日という犬もいたこと、血管肉腫は血が止まりにくいという症状が出やすいこと、最初の血尿で病院に行ったとしても病状からみて1日2日というスパンでの延命しかできなかっただろうということ、肺転移とその進行が見られたことから、他の臓器にも影響はあったと考えられること、などの話を聞いて、やっと少し落ち着きました。
仔猫の体重は180グラムでした。吸うのがへたくそで、まだ引っ込まない爪も痛くて、小さすぎてかわいいかかわいくないかもよくわかりません。
とにもかくにも、今そこにある命に振り回されて、固形物を食べようと思うくらいの元気は出てきました。