雑種の素晴らしき日々   ~村の猫部の村民日記~

主に猫の、保護活動と里親募集を個人で行っています。全員が元保護猫であるうちの猫ずの日常もたまにご紹介します。

思出

私がモモを殺したわけではない、ということにやっと納得がいって、落ち着いてきました。

モモがもういない、という実感は、まだあまりありません。あの耳や鼻や手にもう一度触りたくて、さびしくもなります。人に話しかけられたり、ふとした拍子に涙が出てきます。食欲も全開とは言えません。
それでもあんずを見て笑ったり、締め切りに遅れないように目先の仕事くらいはこなしたりする元気も出てきました。
遺品の整理もだいたい終わって、それを見ていると、悲しいだけでなく微笑ましい気持ちにもなれるくらいになりました。

思ったより早く復活し始めているのは、モモと過ごした時間が本当に楽しかったからだと思います。

モモは、前の病院の獣医以外には、誰に会っても褒められました。脚を切ったときも亡くなったときも、泣いてくれた人もたくさんいました。

私にとってのモモの存在の大きさは、何かと比べるべくもありませんが、それでも私は、モモしか生きがいがないような、自立していない女ではないつもりです。時間がたつにつれて、モモを失った哀しみの中に、モモと過ごせた幸福感やモモを愛してもらった幸福感が段々戻って来て、まだ泣いたりやっと笑ったりしながら、また頑張って生きていこう、と思っています。

私が生き残ることはほぼ確実にわかっていたことで、その現実に慣れつつあります。これが、無理矢理社会復帰しようとしているひずみから来ているものではないといいなとは思いますが、いっぱい泣いたから、たぶん大丈夫でしょう。家族歴から見てその心配はあまりないけれど、歳をとってボケて、モモとの幸福な思い出を失ったりしないことを祈っています。

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