雑種の素晴らしき日々   ~村の猫部の村民日記~

主に猫の、保護活動と里親募集を個人で行っています。全員が元保護猫であるうちの猫ずの日常もたまにご紹介します。

ノワールくん、がんばりました。

土曜日の朝、ノワールくんは亡くなりました。7歳でした。

昨日の記事を書いたあとはもう動けなくて、しっぽの先だけがぷるぷるしていました。

 

昨日は病院に行こうかどうしようか迷ったのですが、というのは前回の通院で「ただれが治っていない、治る力がないみたい、もう口の中の骨が見えてきてる」と言われ、帰宅後ただれが発症したのと反対側にも病状が広がっていることが気づき、ここ数日今後の治療をどうしようか迷っていたのです。

今回かかっていたのは「あまり強い薬を使わず、どうぶつの回復力に頼る」タイプの病院だったので、もうひとつのかかりつけである「強い薬をがっと使う」ほうに行けば、カテーテルで栄養を入れよう、と言われる可能性が高く、体力がつけば治るんだろうか、と思ったりもしたからです。

 

結果論ですが、ノワールくんは極端ににんげんが嫌いで怒って固まるタイプですし、動かすのもしんどそうだったので、最後に彼にストレスをかけないでよかったと納得しています。

ストレスの多い申し訳ない人生でした。仙台の飲み屋街・国分町で親子4にんで保護してから7年、これでよかったのかと悩んだこともありましたが、にんげんの残飯をあさって移動し、車に怯え、ノミだらけで暮らすことを考えたら、やっぱり保護してよかったと思えます。

 

こちらは2012年夏、保護した直後。きょうだいのベージュくんと一緒。

ベージュくんも家庭内野良で、うちに居残っていますが、ごはんのときだけ触れるのでノワールくんよりだいぶ野良度は低いです。

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引きこもりだったノワールくん、コロネに詰まる。

彼は隠れた場所でそのままおしっこする癖があり、このコロネも何回洗ったことか。

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自傷癖があったノワールくん。こちらは舐めて引っ掻いてからだじゅうハゲだらけにしたその毛皮が、すこしだけ伸びてマシになってきた頃。

去年、これ以上からだを傷つけないように、と爪を根本からカットする手術を受けたあとの写真です。

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同じく去年、なんかベロをしまい忘れたとき。

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昨日の朝の点滴が最後となりました。

昨日はこのあと自力でここから下りて、たぶんトイレに入って、それからのぼれなくて低い位置のベッドに引きこもり。

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こちらは最初に点滴を受けた8月末。

このベッドは下の椅子ごとおしっこその他で大変なことになっていて、それでもなんとか屋内で使える程度に掃除しました。病状が進んでからは、口からの垂れ流しで異臭もすごかったです。

でもうちには昔から「トイレでないところでやっちゃうひと」がいっぱいいたので、工夫の積み重ねが奏功し、この局面に至ってあまり大変な思いをせずにすみました。

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ケイト・モスに似ていてカッコイイ」と言われたノワールくん。

ほんの3週間ほどの闘病でした。この頃からウェットフードだけになり、最後の10日たらずは何も食べられず、どんどんやせていったノワールくん。でも呼吸が荒くなったり泣き叫んだりすることはなく、短いあっという間の闘病で、残念ですが苦しみが少なかったと思いたいです。