ミントくん、養生中
うちにはひとり、真っ白い猫さんがいます。
ミントくんです。
こちら、2015年に保護した当初の写真。工事中のダンプカーやトラックや節操なしのタクシーがブレーキを1ミリも踏まずにすっ飛ばして行き交う仙台駅前の工事現場で保護しました。お母さんと妹の白猫3にんで、でかい道路を必死の顔で横断していました。
保護できたのはミントくんだけ。素手での捕り物で、ミントくんひとりでも保護できたのは幸運でした。
妹を保護できなかったことでわたしに負い目が生じ、うちに居残ることに。
頭の黒い模様「キトンキャップ」はだんだん薄くなり、2年ほどで完全に真っ白い猫になりました。
こちらはまだ子猫の頃、人馴れ訓練中のようす。
一昨年、ブロッコリを盗み食い。2歳弱でまだ頭に黒い模様が残っています。
短気なくせに草食男子です。
去年の停電のとき。3歳くらい。
ミントくんがベストを着ているのにはわけがあります。
このひとは肌が弱めで、自分で引っ掻いて自分を傷つけてしまうのです。
過去に一度、その傷が拡大して大変なことになりました。
現在4歳、いま2度目のそれをやっています。
耳の後ろや首の下の傷がひどくなって、包帯を巻いたところ。
こちらふた月ほど前の姿なのですが、暴れるのを羽交い締めにして包帯を巻いて、ほんにんはその行為そのものと包帯の違和感で怒りまくりでごはんもあまり食べなくなり、引っ掻きまくって包帯も剥がしてしまうし、大変困りました。
その後あまりよくならないので、ラッパ(エリザベスカラーともいう、クビの周りにつけるやつ)を借りようと病院へ行ったら、傷のところに当たるからラッパは勧められない、アレルギーかもしれない、と薬を処方されました。
ひと月ほど服用したのですがわたしにはよくなっているように見えなかったので、昨日あたりからまた傷が拡大したことを受け、再度の包帯となったものです。
ミントくんをここまで追い込んだ手順は以下のとおり。
1
しょくじを大好きな缶詰で誘う。ミントくんは折りたたみ式ケージを個室としてその中で食べているので、食後にケージごと狭い部屋に運んで戸を閉める。
2
ケージを開放して捕獲。怒ってはいるけど抵抗は比較的控えめなひと。
3
メンタムを塗る。
過去の経験から、ただ包帯を巻いて保護しただけでは治りが極端に遅いことがわかっていて、まずメンタムを塗りました。メンタムは、病院ではなぜか笑われましたがダメとは言われませんでした。前回はこれでだいぶ快復が早まりました。
4
上から「傷パッド」を貼る。その上から「くっつく包帯」でぐるぐる巻きにする。さらに少しでも保護されるように服を着せる。
「傷パッド」「くっつく包帯」「服」はダイソーでゲットしました。
5
捕獲ついでに爪も切る。
こちら、対処後の姿。わかりにくいですがクビの周りに巻かれて、激怒して隠れているところです。
今回は包帯の在庫が尽きてしまいましたが、明日またダイソーで買ってきて補強する予定です。
まずは怒りを鎮めて、明日はちゃんとごはんを食べてくれますように。