検査
翌日我々は再び、Sペットクリニックを訪ねました。
断脚手術は脚全体を対象として行われます。
人間の気分的捉え方をすると、骨に異常があるのは膝から先の骨のみで、他は問題はありません。しかし先っぽ半分を切って残すと、残された骨が肉を破って出てきてしまったりするので、根元から取るのだそうです。
麻酔の説明も受けました。手術は卵巣、骨折と来てもう3回目にもなるので、何度も聞いた話です。しかし手術中に亡くなる動物の割合は、1000頭に1頭くらいだという具体的な数字は、このとき初めて聞きました。
また検査の結果、以前フィラリアの後遺症だと言われていた心臓病は、そうではなくて、僧坊弁不全症であることが判明しました。赤ちゃんのときに脱臼した股関節が、かなりひどい状態で成長してきたということも、このときの検査が一番はっきり示してくれました。
モモはずいぶんと苦しい思いをしてきたのだということが、改めて明らかになります。
父が少し前に、モモはおまえがいなかったらもっと昔に死んでいた犬だった、と言ったことがありましたが、それがよくわかります。こうして生きてきてくれたことに、感謝するばかりです。
そして最後に、前回の接骨手術の検査時にはなかった、肺への転移が見つかりました。