雑種の素晴らしき日々   ~村の猫部の村民日記~

主に猫の、保護活動と里親募集を個人で行っています。全員が元保護猫であるうちの猫ずの日常もたまにご紹介します。

病理検査

折れた骨はだいぶもろくなっていて、器具でつかんだだけで跡がつくほどだったそうです。ただS先生の感触では、骨肉腫特有のモサモサした影が見られないので、積極的に腫瘍を疑う必要はない、との話でした。

人間のガンの専門医には、そんなはずはない、最悪の事態を想定して心の準備をしろ、と言われたものです。それはよくわかるけれども、私としてはつかの間楽観的な想像をして、少しでも幸せな気分を味わいたかったのです。


手術のときに骨片をとって病理検査に出したのですが、結果が返ってくるのには2週間ほどかかるということでした。

この時点で1月31日。私は2月半ばから2週間を超える海外出張をひかえていたので、時間的に焦り始めます。しかし実際には、出張が終わって帰国するまで検査の簡易結果すら出ず、精密検査?の結果が出たとやっと連絡が来たのは、なんと3月21日。
骨の場合は肉よりも時間がかかるそうですが、それにしてもかかりすぎじゃないでしょうか。場合になっては命取りになる驚異的なトロさです。

モモが退院してきてから出張までは、下痢をした、寝言を言った、震えてる、包帯がとれた、とちょっとした変化に一喜一憂して神経をすり減らしましたが、彼女の散歩熱だけはやむ様子を見せず、手術後の使えない脚をかばってぴょんぴょん跳ねながらも、我々はゆっくりした散歩をそれなりに楽しんだのでした。

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