雑種の素晴らしき日々   ~村の猫部の村民日記~

主に猫の、保護活動と里親募集を個人で行っています。全員が元保護猫であるうちの猫ずの日常もたまにご紹介します。

断脚

私は気持ち的に断脚を急いでいました。折れたまま腫れてきた脚からモモを楽にしてやりたいと思っていたし、さらには前回書いたことと矛盾していますが、そこに病巣があるとまだ他に転移しそうな、いわれのない恐怖もあったからです。

とはいえ実際に手術をしてしばらくは、既に転移があるのに脚をとって本当によかったのか、とこれまた矛盾する思いを抱くこともありました。手術の前日と当日朝は、出張のために預かったデジカメで、不要なほど写真を撮りまくったりもしました。

動物は過去のことを思い悩まないから,脚を失ったことでくよくよしたりしない、とはよく聞く話です。でもそんなこと、本当はどうだかわかりません。オレの脚はどこ行っちゃったんだろ、なんて感じの感情を、心の中ではもしかしたら持っているかもしれません。

死に至る病を前にして、命にすがりつこうとする私はまだまだ愚かだと,何度も思い知らされました。

言い訳をするなら、あまりに短期間の出来事だったから、とも言えます。
多少なりともよくなっていることを期待して帰国したのが3月3日の月曜日、火曜日には村に戻って検査結果を聞き、そのまま転院し、水曜日に術前検査をして、木曜日にはもう断脚しました。
手術前後で1週間の休みはてんてこ舞いに終わり、我々にとっては急転直下の展開となりました。

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