遊戯
プラムは普通の猫で、あんずがやらない いろいろな猫っぽいことをします。
例えば、ドアを開ける。いいけど、閉めてよね……プラムの通った後はちょっとずつ障子だのふすまだのドアだのが開いていて、脱走ルートが丸バレです。
それから、障子を破る。モモだってやったけど、プラムが違うのは「楽しみのために」破くこと。何がそんなにおもしろいのかとカーテンをめくってみたら、紙を破いた障子の「さん」に二つ折りになってぶら下がってました。そりゃ楽しかろー。うちがお化け屋敷みたいになっちゃうよ。
高いところに上る。狭いところに入る。だーっと意味もなく走る。畳に爪をひっかけて急ターンを切るので、3年前は真っ青だった新品の畳が、この半年ですっかりボロボロです。猫がこんな生き物だと知っていれば、もっと早くに対策を打ったのに。
壁で爪研ぎをしようとする。あんずがやるのは爪研ぎ板だけです。
プラムは怒られるのがわかってるので、「怒る? 怒る?」とこっちの顔色をうかがいながら研ぎの体制に入ります。犬と違うと実感するのは、そういう学習をしないことですね。
猫じゃらしで遊ぶ。特にふわふわのやつ相手だと大興奮。食べてしまうクセがついてしまったのが問題です。
そういえばプラムはまたたびも効くなあ。あんずは無反応だけど。