雑種の素晴らしき日々   ~村の猫部の村民日記~

主に猫の、保護活動と里親募集を個人で行っています。全員が元保護猫であるうちの猫ずの日常もたまにご紹介します。

粉薬の飲ませかた

 

さて、わたしの不在中には教育済みの「猫バイト」が一日2回(場合によっては通しや泊まりで)来てくれて、食事とトイレの世話、犬の散歩、掃除、みんなの遊び相手などをしてくれます。

 

乳飲み児がいるときにどうしても出かけなければならない場合は、赤ちゃんたちがショートステイに行きます。にんげんの赤ちゃんを育てたことのある方だと、数時間おきの授乳とかわりと抵抗なくやってくださって、さすが!!と感動します。

 

離乳した子猫がいるときの猫バイトさんは、子猫たちのしょくじの回数が多いためいつもより大変です。

しかもそこにおこぼれを欲したおとな猫が突っ込んできたり、ウェットフードだとクチや手足がべちょべちょになったり、食いつきの悪いひとのお世話があったりと、かなり、というかものすごく大変です。

 

参考:去年の今頃の七草

muranonekobu.hatenablog.com

 

現在我が家には子猫はいないのですが通院中のひとたちが多く、出かけるわたしとしては不安要因。

できるだけバイトさんに手間をかけないようにとも思うのですが、以前注射が効かなかったこさぶろうが今日の診察で飲み薬を処方されたため、このひとわりと投薬は簡単なほうだし病気も重くないし、練習をかねてやってもらおう、と思っています。

 

 

今回は我が家での粉薬の飲ませ方をご紹介します。

すごく簡単な猫だとクチをこじ開けて包紙から直接流し込むのですが、これは初心者にはハードルが高い。ウェットフードに混ぜると、味が変わって食べないひとがいたり、他の猫に横取りされたりするので、あまり確実でない。

長年のトライアンドエラーの末、多少難しい猫でも失敗率が低い方法を編み出しました。

 

まずこちらがうちの猫用具棚。

トイレ掃除のための消耗品(汚れないもの)や常備薬と一緒に、点滴セットとか病院の薬もあります。薬袋の右奥にあるスプーンが今回の道具。

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次に準備。

昔のバターナイフのような、細長くて幅が狭い、つまり小さい、でも平らではないスプーンを用意して、そこに薬をあけます。

こぼしやすいので注意。実はスプーンを持ち上げるときにこぼしやすいので、万が一い失敗しても戻せるように、紙の上で作業をします。

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そして対象者を捕獲、他の猫たちに邪魔されてながらクビのうしろをぎゅっと掴んで上を向かせて、クチの隙間からスプーンを突っ込み、クチの中でスプーンを傾けます。傾ける角度は、手前から奥に倒すように。

飯場ケージに入れた猫たちを出す前に投薬すると、邪魔される可能性が低くなります。

 

こさぶろうは暴れない猫なので、だいたいこれでオッケー。

膝の上で甘えてるの図。

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失敗しやすいのは、猫をなかなか捕獲できずにその間にスプーンから薬をこぼしてしまうパターン。

それからかたくなにクチを開けない猫と格闘して同じくスプーンをクチの外で傾けてしまったり、手で叩かれて薬をこぼしてしまったりするパターンです。

 

こぼしちゃった場合は、もう1袋開けて再トライ。2回つづけて失敗したらいったん諦めてください。猫も警戒心が高まってだんだん難しくなります。

バイトさんたち、一日一回の投薬なので、担当になった場合は、わたしの手術・入院期間中どうぞよろしくお願いします!